2020.05.06

世界最古のコンピュータ

1900年にギリシャ・アンティキティラ島沖から引き上げられた沈没船から考古学者のヴァレリオス・スタイスは青銅製の塊を回収した。表面上には歯車のような物体が確認されている。この歯車状の遺物は、世界最古の機械と言われている。

1959年にアンティキティラ島の機械について最初に発表された「古代ギリシャのコンピュータ」を執筆した、アメリカ・イェール大学のデレク・デ・ソーラ・プライス教授がX線で精査し、多数の歯車で構成される遺物の一部であることが判明した。

これは太陽や月の運行を観測する天体観測機で、実際に月を観測して誤差は100分の1という正確さを見せ、まさに世界最古のアナログコンピュータだった。

2005年以降、ギリシャ国立考古博物館やアテネ大学などの共同プロジェクトがスキャナーを駆使し、細かなメカニズムを多数解明して刻まれていた古代ギリシャ文字もほぼ解読したという。その文字から、紀元前80年以前の遺物であることが判明したが、この機械は地動説を前提に作られているとのこと。

地動説を発表したコペルニクスは16世紀の人物である。ということは、紀元前80年ではまだ地動説が知られていなかったのである。

謎深いアンティキティラの機械は、どこから来て、どのように使われていたのか。解明する日が来るまで待つばかりであろう。

参考

The Guardian

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